おすすめの人事評価システム7選【最新版】

おすすめの人事評価システム7選【最新版】

アバター投稿者:

企業が成長を続けるうえで欠かせないのが、公平で効率的な人事評価システムです。従業員一人ひとりの成果や能力を的確に把握し、目標管理を通じて生産性を高めながら、組織全体のガバナンス強化や離職率の低減を図ることは、経営戦略の重要課題の一つと言えます。近年では、クラウドサービスの普及によって、比較的手頃な価格で高機能な人事評価システムを導入できるようになりました。本記事では、多くの中小企業で導入実績があり、コストパフォーマンスにも優れたクラウド型人事評価システム7選をご紹介します。一部のシステムは自治体にも対応しており、幅広い活用が期待されます。自社にマッチしたシステムを選ぶことで、人材の育成や組織全体のパフォーマンス向上を効率的に実現できるでしょう。

人事評価システムの基本機能について

クラウド・コンピューティングの概念。 サービスとしてのソフトウェア。 SaaS。 通信ネットワーク。

クラウド型人事評価システムにおいて、多くのサービスで標準装備されている基本機能は以下の通りです。これらは、導入の際に最初に確認すべき項目です。

(1)目標管理機能 (OKR/MBO)

個人・チーム・部門の目標を設定し、その進捗を追跡する機能。

理由: 組織全体の目標と従業員の目標を連動させるための重要な要素。

(2)パフォーマンス評価機能

年次・半期・四半期ごとの定期的な評価プロセスをオンラインで実施。

理由: 従業員の成果や課題を測定する基本機能。

(3)360度フィードバック

上司、同僚、部下からのフィードバックを収集。

理由: 多面的な評価を通じて公平性を向上。

(4)評価ワークフローの管理

評価プロセスの自動化(リマインダー、ステータス管理)。

理由: 効率化を図り、評価業務の負担を軽減するため。

(5)従業員データベース

プロフィール、評価履歴、スキルデータを一元管理。

理由: 人材情報を集中管理し、迅速に活用するため。

(6)レポート作成とデータ分析

評価データや目標達成状況を自動でグラフ化、レポート化。

理由: 効果的な意思決定をサポート。

(7)セルフサービス機能

従業員が自分の目標やフィードバックを確認・更新。

理由: 従業員の主体的な行動を促進。

(8)モバイル対応

スマートフォンやタブレットからのアクセスをサポート。

理由: リモートワークや外出先でも利用可能。

(9)定期的なエンゲージメント調査

簡単なアンケートで従業員満足度を測定。

理由: モチベーションや離職リスクの把握。

(10)カスタマイズ性

評価項目や目標設定を企業のニーズに合わせて柔軟に調整。

理由: 業界や組織の特性に適合するため。

これらの機能は、多くのクラウド型人事評価システムで標準装備されているため、システムを比較する際の大きな差異にはなりにくいです。一方で、拡張機能(例: AI分析、連携ツールの多様性)やUI/UXの使いやすさが差別化ポイントとなる場合が多いです。

人事評価システム7選おすすめ

人事概念と個人ファイルの保管、個人情報管理、チェックリスト。

クラウド型の人事評価システム7選をご紹介します。これらはコストパフォーマンスに優れており、多くの中小企業で導入実績のあるシステムです。

1.ジンジャー人事評価(jinjer株式会社)

ジンジャー人事評価は、企業の人事評価プロセスをオンライン上で効率的かつシンプルに管理するためのシステムです。従業員情報をもとに、評価シートの作成から配布、入力依頼、最終評価までを一元管理できる仕組みを提供します。また、評価データの蓄積を通じて、将来的なデータ活用も見据えています。

特徴

(1)直感的な評価シート作成

見出しや入力項目をドラッグ&ドロップで自由に配置可能。シンプルで入力しやすい評価シートを簡単に作成。

(2)評価運用の効率化

評価者を自動でピックアップし、手間を削減。未対応者へのリマインダー送信や進捗状況の見える化で管理がスムーズ。

(3)多様な入力方式に対応

テキスト入力や選択肢、計算式など、さまざまな入力形式をサポート。現在利用中の評価シートもそのままデジタル化可能。

(4)柔軟な権限設定と高いセキュリティ

項目ごとに閲覧・編集・閲覧不可を設定でき、安心のセキュリティを実現。ISO 27001取得や全通信の暗号化など、高い信頼性を提供。

(5)人事システムとのシームレスな連携

jinjer社の「Core HRデータベース」との連携により、評価プロセスがより効率的に。

おすすめポイント

■評価業務の課題を解消

大量の評価シート作成や進捗管理、ミス修正など、面倒な作業を一元化。

■効率アップで手間いらず

自動設定や一括リマインドで、時間と労力を大幅に削減。

■シンプルな操作で導入も安心

現在の評価フローをそのままデジタル化可能なので、スムーズに運用開始。

■セキュリティも万全

権限設定や暗号化通信で、安心して利用できる環境を提供。

誰におすすめ?

■人事評価の作業負担を減らしたい企業

■正確で効率的な評価データを蓄積したい人事担当者

■セキュアで信頼性の高い評価システムを導入したい経営者

対象企業規模

(1)中小企業

中小企業では、人事評価の作業を効率化するリソースが限られている場合が多いです。このシステムを導入することで、評価業務をシンプルにし、担当者の負担を軽減できます。

<おすすめポイント>

■テンプレートを利用した簡単な評価シート作成

■一括送信機能で手間を削減

■小規模な人事チームでも管理が可能

(2)中堅企業

社員数が増えると、評価シートの作成や管理が煩雑になります。ジンジャー人事評価は、評価データを一元管理し、進捗や未対応者の管理が簡単に行えます。

<おすすめポイント>

■評価者の自動割り当てで作業を効率化

■進捗管理機能で全体像を把握

■柔軟な権限設定で部署ごとの対応が可能

(3)大企業

大企業では評価業務の規模が大きく、全社員分のデータ管理や進捗確認に多くの時間がかかります。このシステムは大量の評価データも効率的に処理でき、セキュリティも万全です。

<おすすめポイント>

■Core HRデータベースとシームレスに連携

■多様な入力方式に対応し、複雑な評価基準にも適応

■ISO 27001認証取得による高いセキュリティ

(4)どの規模でも共通のメリット

■評価業務の合理化

■記入ミスや進捗の見える化で管理が簡単

■将来的なデータ活用を視野に入れた評価データの蓄積

ジンジャー人事評価は、特に成長中の企業や効率化を目指す企業に適しており、人事評価の煩雑さを解消する強力なツールです。

価格

ジンジャーの料金体系は、初期費用と月額利用料で構成されています。月額利用料は、希望するサービス内容に応じて1人あたり300円以上の料金が発生し、それに利用者数を掛けた金額が総額となります。具体的な料金については、見積もりを依頼する必要があります。

<サポートプランについて>

ジンジャーでは、企業の規模やニーズに応じて選べるサポートプランが用意されています。具体的なプラン内容については以下の通りです。

  • Selfプラン: 無料で利用可能。システム設定の経験がある企業向け。
  • Essentialプラン: 10,000円/月。初めて導入する中小企業に最適。
  • Basicプラン: プロダクト料金の30%/月。訪問サポートが必要な中〜大規模企業向け。
  • Professionalプラン: プロダクト料金の50%/月。多部門連携が必要な大企業に最適。

各プランは利用者数や提供されるサポート内容が異なるため、企業のニーズに合ったプランを選ぶことで、効果的かつ効率的なシステム運用が可能です。

2.MONJU(コムネット株式会社)

1991年に神戸市で設立されたコムネット株式会社は、CAD系ソフトウェアの開発からスタートし、現在ではレーザー加工機の輸入販売や組込系ソフトウェアの開発を行っています。製造業を中心に多くの企業から支持されており、「すべてはお客様のために」をモットーに、顧客目線でのサービス提供に取り組んでいます。

人事評価ツール「MONJU」の概要

「MONJU」は、中小企業に特化した社員のやる気を引き出し、成長を支援する人事評価ツールです。忙しい経営者や人事担当者でも簡単に利用できる設計で、以下の機能を提供します。

■従業員満足度調査

社員のやる気や働きがいを数値化し、現状を把握。

■360度評価

社員の評価を客観的に可視化し、自己成長を促進。

■目標管理と人事評価

会社の目標と個人目標をリンクさせ、納得感のある評価を実現。

■1on1ミーティング支援

上司と部下の定期的なコミュニケーションをサポートし、相互理解を深める。

特徴

■中小企業に最適化された設計

従業員100名未満の企業向けに特化しており、操作が簡単で導入がスムーズ。

■業界最安クラスの価格設定

必要最低限のコストで導入可能。特に20〜100名規模の中小企業に最適。

■シンプルで使いやすい設計

時間が限られた経営者でも無理なく活用できる、シンプルで使いやすい設計。

■無料トライアルを提供

実際の導入前に機能を無料で試せるため、導入リスクが低い。

利用料金

「MONJU」の料金は、社員数に応じたシンプルな年額設定となっています。以下は例です。

■~20人:240,000円/年

■~40人:456,000円/年

■~100人:960,000円/年

■~200人:1,320,000円/年

※金額は税抜価格で、最低利用期間は1年。200人以上の場合は別途相談が可能です。

導入フロー

(1)無料体験を試す

(2)申し込みフォームに記入:

(3)お支払い後、正式利用開始

どんな企業におすすめ?

■社員数20~100名の中小企業

手軽に導入でき、忙しい経営者でも簡単に運用可能。

■社員のやる気や定着率に課題を抱える企業

従業員満足度や目標達成意識を高めたい企業に最適。

■評価制度を整備したい企業

公平で納得感のある評価を目指す会社におすすめ。

3.あしたのクラウドHR(株式会社あしたのチーム)

あしたのチームが提供する評価管理サービスは、目標設定から面談、評価、査定までを一元管理できるシステムで、これまでに4,000社以上が導入した実績を誇ります。

特徴とメリット

(1)評価フロー全体を管理

■一元管理

目標設定、面談、評価、査定までの流れを一つのシステムで完結。エクセルや複数ツールを使い分ける必要がありません。

■カスタマイズ性

細かな評価制度にも対応可能で、評価段階や項目ごとのウエイト管理、閲覧権限の設定などが行えます。デリケートな情報も安心して管理できます。

(2)業務の効率化

■進捗管理機能

評価業務の進捗状況を一覧で確認可能。フィードバックや期日のアラートメールもシステムで自動化されます。

■直感的な操作性

ユーザーフレンドリーなデザインで、誰でも簡単に使えるインターフェース。

(3)集計・分析機能

■多角的なデータ分析

【評価軸別】【評価者別】【部署別】など様々な視点からデータを分析可能。評価制度の問題点や改善策を見つけやすくします。

■給与シミュレーション

評価結果を基に査定額を自動算出できるため、給与調整の手間を大幅に削減。

(4)サポートプランの充実

評価管理システムを導入する際に最も重要な初期構築や運用支援をサポートするプランが揃っています。

<システムサポート>

■初期設定代行

初期構築を代理で行い、すぐにシステムをフル活用可能。

■ヘルプデスク

タイムリーに疑問を解消できるサポート体制。

■コンサルティングサポート

・制度構築サポート

組織の課題や目標をヒアリングし、人事評価制度そのものを構築・改善します。

・運用支援サポート

評価制度の定着を人事のプロが伴走してサポート。運用ノウハウを共有します。

このサービスが選ばれる理由

■導入実績No.1(4,000社以上)

多くの企業で評価業務の効率化と成果を実現。

■IT導入補助金対象サービス

導入コストを抑えられる可能性があります。

■柔軟なカスタマイズと豊富なサポート

企業ごとの評価制度や運用課題に応じた最適な解決策を提供。

誰におすすめ?

■評価業務に時間や手間がかかっている企業

■納得感のある人事評価制度を構築したい企業

■データ分析を活用して、社員の成長や組織全体のパフォーマンスを向上させたい企業

対象企業規模

あしたのチームの評価管理サービスは、主に50〜1,000名規模の企業に最適ですが、それ以上の規模の企業でも利用可能。以下のような特徴を持つ企業に特に適しています。

(1)中小企業(従業員数50~300名程度)

■特徴

評価業務を効率化し、従業員の成長を促進したい中小企業に最適です。人事部門のリソースが限られている企業でも、システムを活用することで作業負担を軽減し、納得感のある評価制度を構築できます。

■メリット

・手間を削減しながら、評価フローを一元管理可能。

・評価制度を簡単にカスタマイズして導入できる。

・IT導入補助金を活用することで、コスト負担を軽減可能。

(2)中堅企業(従業員数300~1,000名程度)

■特徴

部門や部署ごとに異なる評価基準や役職に応じた柔軟なカスタマイズが必要な中堅企業にも対応しています。進捗管理や給与シミュレーション機能により、大規模な評価業務でも効率的に管理可能です。

■メリット

・部署や役職ごとの評価項目やウエイト設定に柔軟に対応。

・評価データを多角的に分析し、課題や改善点を可視化できる。

・組織全体の目標を共有し、評価制度を浸透させやすい。

(3)大企業(1,000名以上)

特に評価制度の多様性が必要な大規模企業でも、評価フローを一元管理できるシステムを提供しています。大企業特有のカスタマイズやサポートが必要な場合も、コンサルティングサポートを活用することで対応可能です。

価格

要お問い合わせとなっています。お客様のニーズに応じた多彩な料金プランを提供しています。

4.カオナビ(株式会社カオナビ)

「カオナビ」は、従来の紙やExcelを使った人事評価をオンライン化し、作業効率を大幅に向上させる人事評価システムです。操作が簡単で、全社員が直感的に利用できる設計となっており、評価業務の「手間」や「煩雑さ」を解消します。2024年3月時点で3,600社以上が導入しており、その豊富なノウハウと専任サポートが強みです。

また、「カオナビ」はタレントマネジメント機能も兼ね備えています。評価システムとしての役割だけでなく、社員一人ひとりの情報を活用し、人材の適材適所の配置や育成をサポートすることが可能です。

特徴

(1)作業効率を大幅に向上

・評価業務をオンライン化:紙やExcelでの煩雑な管理を効率化し、作業時間を1/10に削減した実績あり。

・進捗確認や入力催促も簡単:評価進捗を一目で確認し、催促メールをシステム上で完結。

(2)柔軟なカスタマイズ

・どんな評価シートにも対応:テンプレートやカスタム機能であらゆる評価制度を再現可能。

・1on1や面談データの蓄積も可能:評価だけでなく、社員とのコミュニケーション記録も一元管理。

(3)全社員が使いやすい設計

・直感的な操作性:マニュアル不要で使えるシンプルなインターフェース。

・スマホやタブレット対応:パソコンがなくても、どこからでも操作可能。

(4)強固なセキュリティ

・ISMSやプライバシーマーク取得:大手企業や金融機関も導入する高水準のセキュリティ基準を満たす。

・ISMAP登録済み:自治体での利用にも対応可能。

・データ保護機能:2段階認証、暗号化通信、データベースの二重化など。

(5)サポート体制

・専任スタッフによる導入・運用サポート。

・サポートツールでいつでも操作方法を確認可能。

・豊富な導入実績に基づくアドバイスが受けられる。

(6)タレントマネジメント機能がある

タレントマネジメントに関連する主な機能は次の通りです。

■社員情報の一元管理

・評価結果や面談記録の蓄積:評価データだけでなく、1on1ミーティングやアンケート結果を蓄積することで、個々の社員のスキルやモチベーションを把握可能。

・パルスサーベイ機能:定期的な従業員満足度やエンゲージメントの測定で、組織全体の健康状態をチェック。

■適材適所の配置支援

・データの可視化:社員のスキルや評価結果を可視化することで、プロジェクトやチーム編成の際に適切な配置を行える。

・人材バランスの確認:部署ごとのスキルや評価の偏りを把握し、バランス調整が可能。

■人材育成とキャリア開発

・目標管理機能:個々の目標と会社全体の目標を結びつけることで、モチベーションの向上と成長を促進。

・キャリアデータの分析:社員の成長を数値やデータで追跡し、長期的な育成プランを作成。

■パフォーマンス向上の支援

・フィードバック機能:評価結果や面談データをもとに、社員に具体的な改善点や方向性をフィードバック可能。

・進捗確認と催促機能:各タスクや目標の進捗をリアルタイムで把握し、タイムリーにフォローアップ。

価格

価格については公式に明示されておらず、詳細はお問い合わせが必要です。ただし、柔軟な料金プランが用意されているため、企業の規模やニーズに応じた提案が可能です。

対象企業規模

■中小企業から大手企業まで対応:シンプルな操作性と柔軟なカスタマイズ機能により、50名規模の企業から数千名規模の大手企業まで幅広く利用可能。

■金融機関や自治体も導入:高いセキュリティ基準を満たしているため、金融業界や行政機関でも安心して利用できます。

自治体導入の可能性

カオナビは、以下の理由から自治体でも利用可能です。

■ISMAP登録済み:政府情報システムのセキュリティ基準を満たしており、自治体導入が可能です。

■強固なセキュリティ:ISO27001、ISO27017取得、暗号化通信、IP制限、アクセス権限設定など自治体に求められる厳格な基準をクリア。

■クラウド環境で利用可:専用アプリやウェブブラウザで簡単に利用できるため、自治体の複雑な環境にも適応可能。

「カオナビ」は、人事評価業務の効率化だけでなく、組織全体の生産性向上を実現するシステムです。評価フローを一元化し、全社員が簡単に使える仕組みを提供します。高いセキュリティ基準と柔軟なカスタマイズ性により、企業規模や業種を問わず利用可能です。

「カオナビ」が向いている企業規模

「カオナビ」は、柔軟なカスタマイズ性と使いやすさを兼ね備えており、以下の企業規模に特に適しています。

(1)中小企業(50~300名程度)

■特徴

紙やExcelで人事評価を管理している中小企業にとって、効率化を図るための最適なツールです。評価業務の時間を削減しつつ、直感的な操作性でスムーズに導入できます。

■メリット

・マニュアル不要のシンプルな画面設計で、全社員が簡単に利用可能。

・スマホやタブレット対応で、一人一人にパソコンがない環境でも運用できる。

・評価フローをオンライン化し、進捗管理やデータ蓄積が手軽に実現。

(2)中堅企業(300~1,000名程度)

■特徴

複数の部門や役職に応じた評価基準を必要とする中堅企業にも適しています。データ分析機能を活用することで、組織全体のパフォーマンス向上を支援します。

■メリット

・部署や役職ごとのカスタム評価シートに対応。

・蓄積された評価データやアンケートデータを活用して、課題や改善点を把握可能。

・評価だけでなく、1on1ミーティングやタレントマネジメントにも活用できる。

(3)大企業(1,000名以上)

■特徴

複雑な評価制度やデータ管理が必要な大企業にも対応可能。多拠点や大規模組織でも、統一した評価基準で運用できます。

■メリット

・ISMSやプライバシーマーク取得済みの強固なセキュリティで安心して利用可能。

・組織全体の評価データを効率的に一元管理。

・大規模組織でも直感的な操作性でスムーズに展開できる。

(4)自治体や特定業種

金融機関や自治体など、セキュリティ要件が厳しい業種や団体にも対応可能。ISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)に登録済みで、自治体の導入要件も満たしています。

「カオナビ」導入が適している企業の例

■紙やExcelで評価を管理している企業

■従業員数が50名以上で、評価制度を標準化・効率化したい企業

■人材情報の一元管理や分析を活用し、タレントマネジメントを強化したい企業

まとめ

「カオナビ」は、50名程度の中小企業から1,000名以上の大企業まで幅広い規模の企業に対応可能で、特に評価業務の効率化やタレントマネジメントを強化したい企業に最適な選択肢です。また、自治体や金融機関など高いセキュリティ基準を必要とする組織にも適しています。

5.One人事(One人事株式会社)

「One人事」は、従業員情報の一元管理を実現し、戦略的な人材活用を支援するクラウド型タレントマネジメントシステムです。従業員の個人情報やスキル、評価結果を一元化して見える化し、人材配置、離職防止、経営判断をサポートします。また、労務管理、勤怠管理、給与計算などのシステムとも連携可能で、人事業務全般をワンストップで効率化します。

特徴

(1)従業員情報の一元化と活用

■顔写真つきで従業員情報を一覧表示:保有スキルや経歴、評価結果をリアルタイムで共有可能。

■組織図の構造把握と調整:人事異動のシミュレーションをドラッグ&ドロップで簡単に実現。

(2)公平で透明な評価制度

■人事評価と目標管理:豊富なテンプレートで評価シートを作成し、評価点やランクを自動集計。

■評価基準の透明化:経営目標と従業員目標を連動し、評価のバランス調整も簡単。

(3)従業員満足度向上

■オリジナルサーベイ機能:テンプレートをカスタマイズし、従業員満足度を定期的に把握。

■離職防止策の立案:アンケートデータや満足度データを分析し、優先順位をつけた改善をサポート。

(4)保有スキルの戦略的活用

■スキルマップ作成:自社に足りないスキルを明確化し、採用や育成計画に活用。

■人材配置の最適化:従業員のスキルや経歴をもとに、適材適所を実現。

(5)経営の意思決定支援

■ダッシュボードでデータ分析:人件費や独自KPIを可視化し、経営判断をサポート。

■レポート出力機能:採用や育成計画に役立つ詳細なレポートを迅速に生成。

(6)他システムとの連携

勤怠管理、労務管理、給与計算などとシームレスに連携可能で、人事業務全体を効率化。

価格

■柔軟な料金プランを提供

■必要な機能だけを選んで導入可能。

■最低限の機能で始め、必要に応じて拡張できるため無駄がありません。

■詳細な料金や見積もりについてはお問い合わせが必要です。

対象企業規模

■課題を抱えるすべての企業に最適です。例えば、離職率の改善、スキル管理、評価の公平性向上を求める企業の課題解決に役立ちます。

自治体導入可能か

自治体や公共機関での導入にも適しており、上尾市役所などがすでに導入しています。

ISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)登録済み(登録番号:C23-0064-2)。また、ISO27001やプライバシーマークを取得しており、高いセキュリティ基準を満たしています。

まとめ

「One人事」は、人材管理から評価、配置、育成までを一元化し、経営効率を向上させるクラウドシステムです。中小企業から大企業、自治体まで幅広い規模で活用可能で、戦略的な人材活用をサポートしています。

6.SmartHR(SmartHR株式会社)

SmartHRは、従業員情報をもとに評価シートの作成から配布、進捗管理、評価データの蓄積までを一元管理できる人事評価システムです。評価業務の効率化と従業員の生産性向上を支援し、担当者の業務負担を軽減します。また、従業員データをシームレスに活用し、タレントマネジメントにも寄与します。

特徴

(1)評価業務の効率化

■面倒な回収・集計作業を簡略化:目標記入状況の把握や評価結果の回収がスムーズに行えます。

■進捗管理の可視化:評価プロジェクトの進捗をリアルタイムで把握し、業務の管理が効率化。

(2)公平で透明な評価

■評価プロセスの見える化:従業員の納得感を高め、信頼性の高い評価を実現。

■客観的データを活用:部署、役職、入社日、資格、給与情報を組み合わせた公正な評価が可能。

(3)操作が簡単で従業員も使いやすい

■シンプルな操作性:難しい操作が不要で、現行の評価制度に沿った評価シートを簡単に設定。

■スマホ対応:従業員もストレスなく入力可能で、移行がスムーズ。

(4)柔軟な権限設定

■細かな権限設定

評価シート内で閲覧・編集・閲覧不可の設定が可能。安全かつ効率的な運用を実現。

(5)評価データの活用

■新給与の計算と通知

評価結果を基に給与条件を自動計算し、効率的に通知。

■会議の効率化

評価者会議や人事考課会議をスムーズに進行するサポート機能を提供。

価格

月額使用料以外の追加料金は一切かからない、シンプルな料金設定です。

SmartHRの料金プランは、企業のニーズに応じた柔軟な設計となっており、詳細はお問い合わせが必要です。評価機能の他、タレントマネジメントや給与計算など幅広い機能を組み合わせて利用できます。

対象企業規模

以下のように中小企業から大企業まで対応しています。

・評価業務の効率化を求める中小企業。

・評価プロセスの透明性や進捗管理が必要な中堅・大企業。

・特に、複雑な評価フローや大人数を管理する企業に最適。

セキュリティと信頼性

■ISO 27001(ISMS)取得

高いセキュリティ基準を満たしており、機密情報は暗号化されて安全に保管。

■セキュリティ機能

・二段階認証、IPアドレス制限、暗号化通信などを実装。

・金融機関や公共機関にも対応可能なレベルのセキュリティ。

SmartHRは、人事評価業務の効率化と従業員の生産性向上を両立するシステムです。シンプルな操作性と公平な評価プロセスを提供し、中小企業から大企業まで幅広い規模で活用できます。評価業務の負担軽減だけでなく、蓄積データを活用したタレントマネジメントも可能です。

7.サイレコ(株式会社アクティブアンドカンパニー)

サイレコは、人事評価業務の効率化とタレントマネジメントを実現するクラウド型の人事評価システムです。現在の紙やExcelで運用している評価シートを簡単にシステム化し、業務負担を軽減します。また、評価結果やスキルデータを蓄積・活用して、従業員の成長支援や組織の生産性向上に貢献します。

特徴

(1)人事評価業務の効率化

■評価シートの再現と自動化

現行の評価シートをサイレコ上で再現可能。配布、回収、集計作業をシステムで自動化し、リマインドや調整もワンクリックで完了。

■業務フローの統一

部署ごとにバラバラだった評価シートや運用フローを統一し、評価期間中の工数を削減。

(2)タレントマネジメント機能

■データの一元管理

評価結果、面談記録、研修履歴、スキルデータを一元管理。タレントマネジメントデータベースを構築可能。

■スキルマップ作成

従業員のスキルを可視化し、育成や配置計画に活用。

■キャリア形成支援

フィードバックを通じて従業員の成長を促進。

(3)柔軟なカスタマイズと連携

■システム連携

他の人事労務システムと連携し、従業員情報の一元化を推進。

■分析グラフとアウトプット

蓄積されたデータをもとに人材や組織の分析を行い、戦略的な意思決定を支援。

価格

詳細な料金については公開されておらず、お問い合わせが必要です。ただし、導入事例や口コミから、ランニングコストが比較的安価であることが評価されています。

対象企業規模

■中小企業から中堅企業まで幅広く対応

・従業員規模:100〜500名程度が特に導入効果を実感している事例が多い。

・属人的な業務管理から脱却したい中小企業や、効率的な評価運用を求める中堅企業に最適。

導入効果

■工数削減

評価業務や情報管理の効率化で、業務負担を軽減。

■コストカット

書類作成や申請業務の電子化で、運用コストを削減。

■組織全体の効率化

データの一元管理とフローの統一で、生産性を向上。

中小企業における人事評価システムのメリットとデメリット

スマートフォンを手にする人と、近くでHRと書かれたノートパソコンに入力する人

人事評価システムは、大企業だけでなく中小企業にとっても重要な仕組みです。社員の成長や会社の発展に寄与する一方で、適切に運用しなければ逆効果となることもあります。ここでは、中小企業が人事評価システムを導入するメリットとデメリットをわかりやすく説明します。

メリット

① 社員のモチベーション向上

明確な評価基準があることで、社員は自分が何を頑張れば評価されるのかが分かりやすくなります。目標が明確になることで、仕事への意欲が高まりやすくなります。

② 給与や昇進の基準を明確にできる

「なんとなく頑張っている人が昇進する」という曖昧な基準では、不満が生まれやすくなります。評価基準を明確にすることで、社員は納得感を持ちやすくなり、公平な待遇が実現しやすくなります。

③ 人材育成につながる

評価制度には「目標設定」や「フィードバック」が含まれるため、社員の成長を促進できます。経営層が社員の強みや課題を把握し、適切な育成計画を立てやすくなります。

④ 組織の生産性向上

適切な評価制度があると、頑張った社員が正当に報われ、パフォーマンスの低い社員が改善を意識するようになります。その結果、会社全体の生産性が向上しやすくなります。

デメリット

① 導入・運用にコストがかかる

人事評価制度を導入するには、評価基準の設計やシステムの構築が必要です。さらに、評価を実施する管理職のトレーニングも必要になるため、時間やコストがかかる点がデメリットです。

② 評価が主観的になりやすい

特に中小企業では、評価者の主観が強くなりがちです。上司の個人的な好き嫌いで評価が左右されると、社員の不満につながり、組織のモチベーションが低下する可能性があります。

③ 社員の対立を招く可能性がある

評価結果によっては、「なぜ自分の方が評価が低いのか?」といった不満が生まれ、社内の人間関係が悪化する可能性があります。評価基準が曖昧な場合、特にこのリスクが高まります。

④ 短期的な成果ばかり重視される

評価制度によっては、短期間で成果を出した人が高評価されることがあります。その結果、長期的な視点で努力する社員が評価されにくくなることがあり、企業の持続的成長に悪影響を及ぼす可能性もあります。

まとめ

✅ メリット

□社員のモチベーション向上

□給与や昇進の基準が明確になる

□人材育成がしやすくなる

□組織の生産性が向上する

❌ デメリット

□導入・運用にコストがかかる

□評価が主観的になりやすい

□社員間の対立を招く可能性がある

□短期的な成果重視になりやすい

中小企業が人事評価制度を成功させるためには?

ノートパソコンを使う若い女性とチェックリストのテキスト

中小企業にとって人事評価システムは、うまく運用すれば社員の成長や会社の発展に役立ちます。しかし、制度が形骸化したり、不公平感が生まれると逆効果になることもあるため、導入時には慎重に検討することが重要です。以下のポイントを抑えましょう。

□ 評価基準を明確にし、納得感を持たせる

□ 評価者の教育を行い、公平性を確保する

□ 長期的な視点も取り入れ、短期成果だけを評価しない

□ シンプルな仕組みで運用負担を減らす

人事評価システムを選ぶ際のポイント

会社の風景 ビジネスパーソンがパソコンで作業する

人事評価システムを選ぶ際のポイントは、企業の目的や運用方針に合ったものを選ぶことが重要です。以下の観点で比較・検討するとよいでしょう。

□ 目的に合った評価基準の設定が可能か

・コンピテンシー評価、MBO(目標管理)、360度評価など、自社に適した評価手法に対応しているかを確認。

・カスタマイズ性があり、自社独自の評価基準を設定できるかも重要。

□ 使いやすさ(UI/UX)

・人事担当者や管理職だけでなく、社員も直感的に操作できるか。

・スマートフォン対応など、柔軟なアクセスが可能か。

□ 柔軟な運用ができるか

・評価のタイミング(半期・四半期・年次など)に応じて設定変更が可能か。

・役職や部門ごとに異なる評価基準を適用できるか。

□ データの分析・活用ができるか

・評価結果を可視化し、個人の成長や組織の課題を分析できる機能があるか。

・人材育成や昇進の意思決定に活かせるダッシュボードがあるか。

□ 他のシステムとの連携

・勤怠管理システムや給与システム、タレントマネジメントシステムと連携できるか。

・API連携が可能か、既存の社内システムと統合しやすいか。

□ コストと運用負担

・初期費用、月額費用、カスタマイズ費用など、トータルコストが適正か。

・システムの導入・運用にかかる工数が過大でないか。

□ セキュリティ・コンプライアンス対応

・個人情報保護法やGDPRに準拠した適切なセキュリティ対策がされているか。

・アクセス権限を適切に設定し、情報管理が厳格にできるか。

□ サポート体制

・初期導入時のサポートが充実しているか。

・運用開始後の問い合わせ対応が迅速か。

システムの選定では、実際にデモを試し、運用担当者や現場の意見を取り入れることも重要です。貴社の評価方針や運用体制に最適なものを選びましょう。

まとめ

人材マネジメント ビジネス、テクノロジー、インターネット

人事評価システムの導入は、単なる評価フローのオンライン化だけでなく、企業の未来を創る人材戦略の要となります。従業員データを活用した適材適所の配置や育成方針の明確化は、組織の生産性と従業員満足度を同時に高める大きな一歩です。本記事でご紹介した7つのクラウド型人事評価システムは、それぞれ特有の強みやサポート体制を備えており、中小企業から大企業まで幅広いニーズに対応可能です。また、一部のシステムは自治体にも導入されており、公共機関特有のセキュリティ要件を満たしています。自社の課題や人事施策の方向性を見極めながら、最適なシステムを活用して、公平かつ戦略的な人事評価を実現していきましょう。

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