海外進出の検討に!ドバイレポート

ドバイの海外進出が熱い!経営者のためのドバイレポート

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新型コロナウイルスの影響で日本経済が打撃を受けてから、回復の兆しが見えてきましたが、高インフレや金融引き締めで景気の回復ペースが鈍化しています。その一方で、ドバイは経済成長が著しい国として、注目を浴びています。ドバイの経済成長率はどれぐらいなのでしょうか?ドバイに海外進出するためには、どうすれば良いのでしょうか?

今回は、経営者のためのドバイレポートをご紹介します。

ドバイの海外進出が熱い理由

Dubai marina with modern skycrapers

まずは、海外進出先としてドバイが注目される理由について解説します。

 世界中の人々が集まるハブの役割を持つ

ドバイはハブの役割を持っており、世界中にアクセスしやすいです。ドバイ国際空港は、国際旅客数世界第1位であることでも有名で、124都市にアクセスができて、1週間で880便を運航しています。ちなみに、JALの国際線は58都市。日本と比較しても、多くの都市にアクセスできているのが分かります。 

高い節税効果が見込める

ドバイは、タックス・ヘイブンで知られており各種税金が免税されます。所得税や住民税は課税されません。2023年6月から法人税率9%が課税されることになりますが、日本と比較しても低い法人税率で済みます。

ドバイで法人設立する場合は、ビジネスライセンスの取得や更新費用を支払わなければいけません。その費用は、大体100万円程度です。しかし、各種税金が免税されると考えると高い節税効果が見込めます。

経済成長のための施策を打っている

ドバイは石油と輸出・輸入で経済を回してきましたが、近年、経済成長を発展させるための都市計画「ドバイマスタープラン2040」が発足しました。

ジュメイラやアル・マンザル・コーニッシュなどのエリアがアップグレードされ、他国からの移住や観光誘致で経済成長させる政策を立てているのです。

この政策で、2040年までにドバイの人口を330万人から580万人まで増加させるという目標が掲げられています。人口が増加するドバイでビジネスを開始すれば、販売経路が拡大させられるでしょう。

補足:ドバイへ海外進出するには注意点もある

ドバイに海外進出する場合は、イスラム教徒への理解が必要です。世界各地から人々が集う国のため多様性であり戒律は緩やかですが、イスラム教徒への理解は欠かせません。とくに、ビジネス面では以下の内容が禁止されています。

【ビジネスに関する禁止事項】

  • 不確定性の禁止:オプション契約の制限
  • 経済的権利の平等:利息の請求の禁止
  • 利子の禁止:2種類以上の株式の発行を禁止 

また、生活面での禁止事項もあるため、ドバイへ海外進出をお考えの方は、コンサルティング会社に相談することをおすすめします。

ドバイの経済成長率の推移

参考:『世界経済のネタ帳 経済成長率の推移(1980~2022年)

ドバイの経済成長率は、日本と比較すると高い数値を記録しています。日本の経済成長率は、2000年代から低い水準を維持しており、2021年は1.6%でした。

ドバイは、1990年代から経済政策に取り組みはじめ、2021年度は3.80%と高い経済成長率を維持しています。アナリストによる予想によると、平均4%で今後も経済成長していく国と述べられています。

また、2021年度にドバイの地価は、前年比88%上昇するなど世界No.1の伸び率を記録して、話題を集めている状況です。

経済成長のために取り組むドバイ2040の事例

The Palm island panorama with Dubai marina rising in the background aerial view

ドバイは、経済成長のために、都市計画『ドバイ都市マスタープラン2040』に取り組んでいますが、具体的にどのような施策をしているのでしょうか?ここでは、ドバイ都市マスタープランの施策の一部をご紹介します。

ドバイのビーチを再開発して観光誘致をする

ドバイの有名観光地であるビーチ「ラメール」も「J1ビーチ」として再開発される予定です。ビーチにはオーニングテントやチェアが設置されて、ゆったりと寛ぎながらビーチが見れるようになります。それだけでなく、高級レストランの料理が食べられたり、マリンスポーツやアクティビティが楽しめる場になる予定です。このようなビーチの再開発で、観光誘致を強化していきます。

カジノリゾート施設をオープンして観光誘致する

2026年、ドバイ近郊に、カジノリゾート施設「ウィン・ラアスアルハイマ」がオープンすることになりました。カジノリゾート施設を手掛けるのは、ウィン・リゾーツ・リミテッド社で、ラスベガスのカジノリゾートを手掛けるリゾート施設運営会社です。ドバイではカジノが解禁されていませんでしたが、これを機会にカジノが解禁となる予定です。ドバイでカジノが行えるようになれば、更なる観光客の誘致が狙えることでしょう。

医療の発展を目指し住みやすい国にする

2021年4月に、最先端技術の医療が受けられるFakeeh大学病院がオープンしました。

Fakeeh大学病院では、最小侵襲手術(ロボットによる低侵襲手術や腹腔鏡手術を指す)が行えます。この技術により、切開する範囲を最小限に留められます。54個の子宮筋腫を摘出したけれど、妊娠した女性などが話題にあげられています。これにより、住民が安心して暮らせるだけでなく、近隣諸外国の方の医療ツーリズムが期待できます。

ドバイに海外進出している企業事例

ドバイの経済成長は著しいものがありますが、海外進出している企業はどのようなビジネスを展開しているのでしょうか?ここでは、ドバイに海外進出している企業事例をご紹介します。

セブンイレブン

出典元:『セブンイレブン 公式ホームページ

2016年に、ドバイでセブンイレブンが初進出しました。その後に、セブンイレブンはフランチャイズ化して店舗数を着実に伸ばしています。店内には日本の商品ではなく、ドバイの現地の国の人向けの商品が陳列されています。

しかし、ドバイがセブンイレブンを続々と出店している理由は、細かな接客と料理を温めるなどの日本流のサービスが高く評価されているためです。また、掃除が行き届いたキレイな店内も支持を集めているのです。

任天堂

出典元:『任天堂 公式ホームページ

任天堂は、ドバイにもサービス提供しています。2016年には「ポケモンGO」のサービスを提供して、大きな反響を集めました。その結果、ドバイ万博2020年の観光大使に、ポケットモンスターのピカチュウが選任されたのです。任天堂はゲームだけでなく、ゲームキャラクターを商品化して売上を伸ばしています。とくに、ドバイで人気があるのは「スーパーマリオ」「妖怪ウォッチ」「ポケットモンスター」です。

JCME GROUP

出典元:『JCME GROUP 公式ホームページ

JCME GROUPは、ドバイで不動産売買事業を展開しています。ドバイは経済成長が発展しており、都市計画により、地価が高騰していると説明しました。つまり、ドバイの不動産を購入すれば、高い利回りと売却益が期待できるのです。このような地価の高騰を日本の富裕層向けに情報配信し、不動産投資物件の購入をサポートしています。

まとめ

ドバイは、経済成長を狙い、都市計画「ドバイ都市マスタープラン2040」を実施しています。多額の予算をかけて都市開発をしており、移民の増加や観光客の増加が見込めています。世界のハブの役割を持っており、世界の人々が暮らす都市なので、自社商品を全世界に知ってもらうよい機会です。

とくに、日本の接客力や技術力は高く評価されています。このような理由で、ドバイに熱視線を送る日本企業の経営者が増えてきているのです。ぜひ、これを機会にドバイへの海外進出を検討してみてください。